才能がある人は親もスゴい!遺伝子を徹底解明する5つの視点

idenshi (1)
英会話がメキメキと上達している人に「語学の才能がある人っていいな」と思ったことはありますか?

ベストセラー『言ってはいけない―残酷すぎる真実―』(橘玲著・新潮新書)は、「人間は平等で努力はむくわれ、見た目は大した問題ではない―だがそれらは絵空事だ。往々にして努力は遺伝に勝てない。」と問題提起し、話題になりました。

本書によると、頭のよさ(IQ)は、7割以上は遺伝子によって説明できてしまうとのこと。しかし、語学力は暗記・練習によって鍛える後天的な才能で、遺伝の影響は少ないのです。

また、猫舌は遺伝し、利き手は遺伝とは関係ないなど、遺伝子が作用すること・しないことがあるのです。ここでは、遺伝子が人間のどんな特性に作用しているのか、5つの視点で解明していきます。



 

才能がある人は親もスゴい!遺伝子を徹底解明する5つの視点

 

視点1、実はあれもこれも遺伝が原因だった!


身長・筋肉・顔のパーツ(目の大きさ、鼻の高さ、顔の輪郭など)は遺伝率が高く、特に身長の遺伝率は80%以上あります。しかし、たとえ身長が高い遺伝子を持っていても、学齢期までの栄養状態が良くない場合は身長が伸びず、環境の要素が大いに関係することも解明されています。

また、人間の知能・才能だけでなく、「行動」例えば、読書時間、集中力、運動の習慣、非行などにも遺伝子は影響しているということがわかってきました。同じく、真面目、神経質、頑固といった「気質」も約3分の1の割合で遺伝子が影響しています。

もちろん、遺伝するといっても、親の気質をそのまま受け継ぐという意味ではなく、遺伝子が複雑に作用し合ったり、環境や所属する集団の役割により影響を受けやすく、性格として発現する人、しない人の差があるそうです。親と自分を比較して、思い当たることはありましたか?
 

視点2、スポーツ種目の向き不向きは遺伝で決まる!?


スポーツの世界で選手として活躍した親子では、日本では陸上競技ハンマー投げの室伏重信・室伏広治親子、レスリングのアニマル浜口・京子親子などが有名ですね。運動能力も遺伝の影響が大きいといわれています。

身長・筋肉などの身体的な特徴は遺伝子により決まると説明しましたが、筋肉量と筋力の遺伝率は約50%あります。一方、人間の筋肉には瞬発力を支える「速筋」と持久力を支える「遅筋」の2種類があり、これらの筋肉の割合も遺伝率は40%以上。

親から譲り受けた筋肉の割合は後天的には変えられず、スポーツ種目の向き不向きに大いに影響しているのです。しかし、例えば球技では、動体視力やバランス感覚、技術といった、遺伝に関係ない後天的な能力も一流選手には欠かせない要素です。

遺伝子が影響する身体能力以外の能力は、一流選手ひいては指導者としての能力でもあるのです。
 

視点3、痩せられないのには訳があった!?


身体の遺伝でいうと、体重の遺伝率は74%と高く、肥満も遺伝によるところが大きいのです。何を食べたら太りやすいか、どのような運動が効果的か、がわかる「ダイエットのための遺伝子検査キット」も販売されています。

家族で同じメニューを食べ、同じような行動をとるため、より一層体形が似てくるということはありますが、「親が太っていると、太りやすい」ということを意識しておいた方がいいでしょう。

食べ過ぎや運動不足といった生活習慣も遺伝による影響はゼロではありませんが、自分で選択できる後天的な要素でもあります。痩せたい人は「太っているのは遺伝子のせい」と諦めてしまわず、自分の傾向を知り、食生活や運動など生活の改善に活かすように心掛けてみて下さい。
 

視点4、止められない、止まらない…「依存症」を防ぐには?!


食べ過ぎるなどの嗜癖や、アルコール・喫煙などへの「依存症」も遺伝率は50%以上で、遺伝子の影響を受けやすいといえます。常識の範囲での依存は、生活の潤滑油ともいえますが、依存症になってしまうと、依存を止めることが困難になってしまいます。

依存症を防ぐには、アルコールやたばこなど、依存しやすいものには最初から手を出さないことです。自分が依存しやすいと思う人は、それを子どもが幼いころからしっかり伝えておくことが必要です。

お酒やたばこを他人に無理に勧めることは、その人を依存症の危険にさらすことになる、という意識が社会に広がると、依存症で苦しむ人を減らすことに繋がります。
 

視点5、知能も遺伝する!?でも諦めないで!


冒頭で知能の遺伝率は7割以上と書きましたが、才能でみると、数学87%、音楽に至っては92%と、遺伝子の影響が大きいことがわかっています。

また、頭の良さや才能が遺伝することと同時に、家庭環境には、子どもが自分の思うような性格や能力を持つよう「影響を与える」ことはできないことも解明されてきました。親も遺伝子には勝てないのです。

では人の知能に何が影響を与えるのでしょうか?!それは家庭以外の友達・学校などの人間関係なのです。自分をより一層高めたいと思ったら、自ら「自分を高めようとしている」意識高い系の人たちを選んで、一緒に行動することで、自分も引き上げられるのです。
 

まとめ


遺伝子の働きについて5つの視点でみてきました。遺伝子が関係している特性、そうでない特性を把握し、長所を伸ばし、短所は短所として受容するほうが、肩の力が抜けた生き方ができるのではないでしょうか。

また、「才能がある人」は、親が、才能があることでいじめられない環境、才能を発揮することを楽しめる環境を子ども時代から与えてきたからこそ、才能が開花したといえます。だから「親もスゴイ!」のです。

つまり、自分に合った人的環境を自分で選んでいくということも、生きやすさにつながるのです。

才能がある人は親もスゴいのか、遺伝子を徹底解明する

・身長・筋肉・顔のパーツ以外にも読書時間、集中力などにも遺伝子が影響
・スポーツ種目の向き不向きは遺伝の影響もがあるが、後天的な能力も大きい
・体重、肥満のの遺伝率も高いが、生活習慣は自分で選択できる後天的な要素
・アルコール・喫煙などの依存症も遺伝率は高いが、自分で意識すれば克服できる
・知能の遺伝率も高いが、家庭以外の友達・学校などの人間関係で引き上げられる



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