特別養護老人ホームの特徴を理解して賢く選択する5つのポイント


「終の棲家」・・・重度の要介護者にとって、残りの余生を過ごす安住の地が、特別養護老人ホームです。公的な施設であり、費用面でも低く抑えられているうえ、明るく賑やかな雰囲気の所も増えてきました。

全国で約50万人を超える待機者がいることもうなずけますね。入居が厳しい現状ですが、施設選びに妥協することはありません。

そこで、施設を選ぶ場合のポイントを5つ上げてみました。気になるいくつかの施設を比較して、入居される方が、安心して暮らせる環境を探してみましょう。



 

特別養護老人ホームの特徴を理解して賢く選択する5つのポイント

 

ポイント1、コストか?プライバシーか?


基本となる居住スペースは重要な選択項目の一つです。特別養護老人ホームは、4人程度の相部屋を中心とする「従来型」と、個室を中心とする「ユニット型」に分けられます。

プライバシーを、より守ることが出来る点では、ユニット型にメリットがありますが、月ごとの負担額は、従来型よりも高く設定されています。

共同生活を行っていく上では、他の入居者との関係性が大切になってきますから、入居されるご本人の性格や生活スタイル、さらには、現在の介護度を考慮したうえで、どちらの居室タイプが適しているかを検討する必要があります。
 

ポイント2、量と質はどちらも大切!


施設側の、きめ細やかな対応を期待する場合に、入居者1人に対するスタッフの人数を把握しておく、ということが大切になってきます。「入居者:職員=3:1以上」という比率が、特別養護老人ホームの指定基準になっていますが、注目すべき点は、スタッフの配置や連携でしょう。

入浴介助、トイレ誘導、個室内での対応などで、フロア全体の様子に目が行き届かない時間帯に、転倒事故などが起きてしまう可能性が潜んでいます。職員の不足から、なんとかやりくりしているような施設では、介護の質が落ちている可能性もあります。

ケアマネージャーや、ソーシャルワーカー、すでに入居されている方のご家族に、しっかり確認することが大切ですよ。さらに、スタッフの数が少なくなる夜間帯の配置についても、確認しておきたいところですね。
 

ポイント3、いざという時のためにも・・・


日常の健康管理や、緊急時の医療体制についてもチェックしておく必要があります。具合が悪くなったら・・・認知症が進行したら・・・夜間の連絡体制は・・・などなど、どういう状態になった時に、どんな対応をしてもらえるかを具体的に確認しておくことが大切ですね。

さらに、医師、看護師とスタッフの連携や、投薬、経管栄養管理、通院時の付き添い、褥瘡(じょくそう)予防、定期検診・・・一口に医療と言っても、さまざまな項目がありますし、特別養護老人ホームそれぞれで内容は異なってきます。

健康面でのケアは何より大切ですから、十分に納得できる施設を選ぶことが重要になってきます。
 

ポイント4、お金の話は避けられない!


ご家族側にとっての重要なポイントになるのは、月々いくらかかるのか・・・という費用の面でしょう。

特別養護老人ホームの大きなメリットは、初期費用が0円という点です。有料老人ホームともなれば数十万円から数千万円の入居一時金が発生しますから、この差は非常に大きいですね。

とは言っても、介護サービス費の1割負担や、水道光熱費を含む居住費、食費、それに加えて、施設ごとに設けてある電話代、理美容代、新聞代、レクリエーションの実費などの生活費は、毎月支払わなければなりません

本人の貯蓄、家族の援助などでどの程度まかなえるのかを計算して見る必要がありますし、詳細については施設やケアマネージャーに確認するようにして下さい。
 

ポイント5、行ってみなけけりゃわからない!


いくつかの特別養護老人ホームに絞り込んだら、実際に見学に行ってみましょう。直接その場で感じる施設の雰囲気など、パンフレットだけでは伝わらないことも、たくさんあることに気づくはずですよ。

現場スタッフの動きはもちろんのこと、案内してくれる職員の対応や、入居している方々の様子、フロア全体の様子、食事時間に重なっていれば献立の中身も分かりますね。居室やトイレなどの清掃状況など、細かなところまでチェックして、気になるところはどんどん質問して下さい。

見学は、ご本人と一緒に行かれるのがベストになりますが、介護度が高い場合は難しい面もありますから、性格や嗜好を考慮して、相性の良い施設を選ぶことをおすすめします。
 

まとめ


特別養護老人ホームの入居までには、数年かかる場合もあります。ご本人の介護度の変化は待ってくれませんから、入居までに、デイサービスやショートステイなどを利用して、しのいでいく必要が出てくるかもしれません。

金銭面で余裕があれば、有料老人ホームを視野に入れても良いでしょう。しかし、どんな施設を利用するにしても大切なことは、ご本人がストレスなく、穏やかに日々を過ごす場所を確保し、ご家族の負担を少しでも軽くすることなのです。

施設を選ぶ段階から、充分にそれぞれの特色を理解するように心がけて下さい。

特別養護老人ホームの特徴を理解して賢く選択するポイント

・従来型と、ユニット型、予算とプライバシーを比べる
・入居者1人に対するスタッフの人数をチェックする
・いざという時の為に、緊急時の医療体制について確認する
・居住費、食費、その他の生活費は細かく把握する
・実際に見学に行って施設の雰囲気などを肌で感じる



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