耳垢栓塞は放置すると危険!?対処するための基礎知識

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耳垢栓塞(みみあかせんそく)って、あまり聞いたことのない病気ですね。耳垢は、知らず知らずのうちに溜まっているもの。

私たちは、耳掃除も当たり前のような感じで行いますが、耳垢が原因で起こる怖い病気、耳垢栓塞というものがあります。そもそもの耳垢の解説から病気や対処法までをしっかりご説明いたします。



 

耳垢栓塞は放置すると危険!?対処するための基礎知識

 

耳垢の役割を知ってこそ病気がわかる!


耳垢は、外耳道(耳の穴)に存在する耳垢腺と皮脂腺の二種類の腺から分泌したものに、周囲の垢が混ざり合ってできたものです。耳垢にも2種類存在していて、一つはカサカサに乾いた乾燥耳垢で、日本人の84%がこちらのタイプと言われています。

もう一つは褐色のアメ状の湿ったタイプの湿性耳垢です。タイプは違っても、蓄積すると耳垢栓塞のような病気になり、きれいにし過ぎると、本来の役割を果たせなくなります
では、役割とはどんなものか。

◎耳の中に入ろうとする小さなゴミやホコリを吸着します。

◎鼓膜も外耳道の表皮も、薄い皮膚組織なので、乾燥を防いだり、潤滑剤代わりになり保護します。

◎耳垢には抗菌・抗真菌作用のある成分が含まれているため、感染を予防します。

◎虫などの耳穴侵入を防ぎます。

 

耳垢栓塞ってどんな病気?


耳垢栓塞とは、文字通り耳垢がたまり外耳道に栓をしたように塞いでしまう症状のことです。耳垢栓塞の栓塞とは 脳梗塞などでは馴染みの単語ですね。血管の中をコロコロと転がるコレステロールの塊が血管を詰まらせる状況を栓塞といいます。

その状況が、コレステロールではなく、耳垢と考えるとよいでしょう。外耳道の分泌腺からの分泌物が、毛髪、粉塵など外部からのゴミと混在して出来た耳垢が、そのまま蓄積されたか、または外側から鼓膜の方に押しやられたか。

あるいは、水分が入りこみ、耳垢が膨張して耳垢栓塞を生んだか。何通りかの状況が考えられます。安易に、たまったものを自分で取り出そうとすることはタブーです。耳垢栓塞は、耳鼻咽喉科で必ず専門的な処置が必要な病気と考えてください。
 

耳垢栓塞が日常生活を脅かす?


◎耳閉塞感
耳垢栓塞になると、耳垢がコルクのようになってしまうため、何かが詰まっているような、もしくは、指で耳をふさいだときのような圧迫感を感じます。

◎難聴
音は外耳、中耳、内耳を通って脳に情報が伝わります。このどこかで障害が起きて音が聞こえづらくなるのを難聴と言います。難聴も2種類あり、外耳、中耳で障害が発生したものを伝音性難聴。内耳、後迷路で障害が発生したものを感音性難聴といいます。耳垢栓塞は伝音性難聴を起こします。

◎自声強調
自分の声が大きく聞こえる、耳に響き過ぎる、あるいは自分の声が変に聞こえる。耳垢栓塞は音質のキャッチの仕方も変えてしまいます。

◎外耳道炎など何らかの炎症が起こっている場合は、痛くなることもあります。

◎痒みを感じることもあります。子どもがやたらと耳をかゆがった場合は、耳垢栓塞も考慮するべきですね。

 

原因は、耳掃除の怠惰だけではない!


◎耳に入った水分の不処理
入浴やプールなどで耳に水が入った経験は、一度はあるでしょう。その水分が耳から排除されないことによって、耳の中に貯留している耳垢が水分を含みます。結果、耳垢が膨らんでしまい、耳垢栓塞を起こします。

◎外耳炎
過剰な耳かき、または無理やり耳垢を取ろうとした時に傷つけてしまったりしても耳垢栓塞の原因になります。傷がついた部位に細菌が侵入し、繁殖して外耳炎を引き起こします。
時には真菌の繁殖も見られることもあります。

◎外耳道の湿疹
耳かき、イヤホンや補聴器の装着を長時間していると、汚れがつきやすくなったり、皮膚を傷をつけてしまいます。すると、外耳道皮膚の防御機能が損なわれてしまい、耳垢栓塞につながる湿疹になってしまいます。

◎加齢
耳道にはもともと自浄作用があります。日本人は特に乾燥耳垢なので、あくびをしたり、物を噛むなどの動作だけで、耳垢を自然に外に押しだす働きがあります。しかし、年をとってくると、外耳道の皮膚が老化するとともに、この働きが低下してしまうのです。

 

上手な耳掃除が最大の予防!


中耳炎など病気の発見が遅れたりすることがあるので、耳垢栓塞の治療は早期に耳鼻科に行くことが大切です。耳鼻科に行っても、すぐに耳垢を除去してもらえるわけではありません。

耳垢栓塞の耳垢は長期にわたって溜まったものなので、取り除くときも、耳垢水(じこうすい)といわれる、耳垢を柔らかくする薬を用いて事前の処置をすることから始まります。耳垢を取り除いた後には、外耳道の消毒と掃除。

次に抗生剤点耳薬や抗生剤軟膏や、ステロイド軟膏の塗布などで耳垢栓塞を対処します。かゆみがひどい場合は、抗アレルギーや、抗ヒスタミン剤を飲むこともあります。また、日頃のケアも予防の一つになります。

耳掃除は、し過ぎも、全くしないことも、耳垢栓塞を招きます。では、耳掃除のポイントを説明いたしましょう。

◎耳垢のとりやすいお風呂上がりに、2週間〜1か月1に1回の頻度で行う。

◎1回の耳掃除にかける時間は2〜3分程度。

◎乾いた耳垢である乾性耳垢タイプの人には“耳かき”、湿っている人の場合は綿棒が良いです。

◎耳垢が固いときは、綿棒をベビーオイルなどで濡らして拭く。

◎入り口付近をやさしく拭く程度でいいです。奥のほうへ綿棒を差し込むと、かえって耳垢を押し込んでしまうので危険です。

 

まとめ


耳掃除をしなくても、し過ぎても、耳垢栓塞という大きな病気につながること。何気ない耳垢にも大きな役割と、病気の原因になる事。ご理解いただけましたか?小さな知識が病気の予防も対策も可能にすることがあります。

自分や、家族に、いつもと違う耳の症状が出た時は、耳垢栓塞を疑って早期受診、早期治療を行うようにしましょう。

耳垢栓塞を対処するための基礎知識

・耳垢の役割を知ってこそ対処法が見えてくる
・耳垢栓塞は耳垢がたまり外耳道に栓をしたように塞いでしまう症状
・耳垢栓塞は聞こえ方や音質の支障、痛みや痒みを患う
・原因は耳に入った水分の未処理や、傷・湿疹、加齢等による
・耳掃除はし過ぎも、しなくても良くないことを理解する



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