『嫌われる勇気』から学ぶ真の人間関係と生き方5つのポイント

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『嫌われる勇気』は「どうすれば人は幸せに生きることができるか」をテーマに、アドラー心理学を対話形式・物語形式でわかりやすく解説した本です。ご存知の方、読んだ方も多いでしょう。

最近は、他にもアドラー心理学の子育て本、自己啓発本も次々出版され、アドラーブームといわれています。では、アドラー心理学とは実際にはどういう内容なのでしょうか。

『すべての悩みは対人関係である』『自由とは他人から嫌われること』『人生に意味はない』―このような刺激的な文章がちりばめられています。読む人を惹きつける『嫌われる勇気』から、真の人間関係と生き方について、5つのポイントに絞ってご紹介します。


『嫌われる勇気』から学ぶ真の人間関係と生き方5つのポイント

 

ポイント1、自ら不幸を選んでいませんか


「変わりたいとは思っていても、なかなか変われない」。煙草をやめられない、痩せられない、などよくあるお悩みですね。『嫌われる勇気』には、人は変われないのではなく、変わらないことを選択しているとあります。

例えば、もし「太っているから、人から避けられている」と思っている場合、避けられたいから太っているのです。誰かが話しかけてくるのが怖い。意識では痩せたいと思っていても、太っていることがメリットであり続ける限り、無意識が太ることを選択しています。

人間関係で傷ついたトラウマがあれば、その傷から逃げるために太っている。すなわち「不幸であることを選んでいる」のです。不幸を選ぶことをやめ、幸せになる勇気をもつことで、人は変われるのです。
 

ポイント2、すべての悩みは人間関係


『嫌われる勇気』では「すべての悩みは人間関係」と断言しています。世界に自分しかいなければ、悩みは起こりません。劣等感、孤独感、自己嫌悪などの悩みは自分の心の中で起こる妄想なのです。

例えば、背が低いとします。「背が低い=格好悪い」という意味付けをしていれは劣等感を感じるでしょう。しかしそれは単なる主観的「解釈」です。ただ、劣等感は、前進する活力になる、誰にでも生じる健全な感情です。

問題なのは、「劣等コンプレックス」です。自分の不幸を言い訳に他者を支配すること、他者の幸せを自分の不幸と取り違え、自らの力を証明しようとすること。これこそが、人間関係の悩みの根源です。

自分が苦しい時は、劣等感からか劣等コンプレックスからなのか、区別をつけることです。劣等感を振り回す他者との関係で苦しい時は、「優越感争い」から、こちらから降りることです。
 

ポイント3、他者と自分を区別する


『自由とは他人から嫌われること』である―。アドラーは、「他人からの承認を求めること」を否定しています。自分の人生の主人公は自分。他人に認めてもらうために生きてはいけません。他人に自分が良く映りたい、誰からも嫌われたくないからと、自分を偽るから、悩みが生じるのです。

対人関係の問題解決には「他人と自分の課題を切り分ける」ことが出発点になります。区別するポイントは「誰がその問題の結末を引き受けるか」です。

例えば、子どもが勉強しないのは子どもの課題であり、大人の世間体や支配欲から「勉強しなさい」と言われているのが分かるから、子どもが反発するのです。

他人の課題に介入することこそ自己中心的なのです。対人関係から自由に生きるためには、他人からの評価は気にせず、嫌われることも怖れず、自分が信じる最良の道を選ぶこと、つまり『嫌われる勇気』をもつことなのです。
 

ポイント4、横の関係を結ぶ


では自由な対人関係とはどのようなものか?『嫌われる勇気』には「他者を仲間と見なし、そこに【自分の居場所がある】と感じられること」、つまり「共同体感覚」とあります。

共同体感覚は、生まれながら身についたものでなく、主体的に共同体に関わることで獲得していくものです。

対人関係を避けずに、主体的に他者に対して「この人たちに何を与えられるか」を考え、関わりをもつことで、「自分はここにいて良いのだ」と、自分で自分の価値を見出すことです。「共同体感覚」というと、現実感がなく、壮大に感じるかもしれませんね。

言い換えると、他者との関係において「横の関係」を築くことともいえます。縦の関係からは「褒める」「評価する」という他人への評価が生じます。

他人の課題への介入は、人を低くみているからこそ起こるのです。共同体とは、仲間を尊重し合う横の関係からしか生まれないのです
 

ポイント5、普通であることの勇気をもつ


『嫌われる勇気』では、「自分は特別な存在である」ことを否定し、「普通であることの勇気」が必要だと説いています。これが「自己受容」です。自分でできないことはできないでOKを出す肯定的なあきらめが必要です。

そのためには「他者信頼」も必要です。「~だから好き」と「~」という条件を付けないこと、「できない」といっても受け入れられると信じることができる感覚です。また他者の連続したつながりである「共同体」に対して貢献していると「自分で思える」ことが大切です。

他人の承認を得るためのものではなく、自己犠牲も必要はありません。これが「他者貢献」のあり方です。そして貢献するからこそ、また自分に自信を持てるようになるのです。

自己受容・他者信頼・他者貢献の3つは無限ループ状の結びつきをもつ欠かすことのできない、自由に生きるための「要素」なのです。
 

まとめ


アドラーは人生の意味とは何か、人は何のために生きるのかを問われた時に「一般的な人生の意味はない。人生の意味はあなたが自分で与えるものだ」と答えました。意味などないからこそ、ただ「いま、ここ」を大事にして生きることを説いています。

私たちは、学校でも職場でも家庭でも、「なんのためにこれをするのか」と意味・目的を求めたくなり、求められもします。アドラーは、「いま、ここ」に与えられたものを、粛々と行うことこそが自由に生きるコツだと説いています。

このように『嫌われる勇気』には、単なるアドラー心理学の解説書ではなく、「嫌な上司も自分の課題で苦しいのだな」「子どものことをもっと伴走者目線で褒めてみよう」など、生き方や人間関係をみつめなおすヒントがたくさんあります。実際に読んで、いまの自分にピッタリなヒントを見つけてください。

『嫌われる勇気』から学ぶ真の人間関係と生き方5つのポイント

ポイント1、自ら不幸を選んでいませんか
ポイント2、すべての悩みは人間関係
ポイント3、他者と自分を区別する
ポイント4、横の関係を結ぶ
ポイント5、普通であることの勇気


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